グリンSHIATSUマッサージ の日記
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冷えとりの方法
2012.02.24
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最近<冷えとり>という言葉をよく聞きますが、東洋医学では<冷え>は取るものじゃなく、作らないようにするものといえるでしょう。 冷え性が女性に多いというのはよく知られていることですが、その多くは陽虚といって、陽の気が不足することによって起こる症状です。それ以外にも<血虚>(陽の気を運ぶ血が不足している)や、<気滞>(気が滞り陽の気も通らない)が原因して起こるといわれています。 冷えを取るための足浴や、貼り付けカイロなどは一時的には暖かくなったように感じますが、問題の本質を解決する訳ではありません。冷え症には鍼灸がよく効くことは言うまでもありませんが、今回は自分でも出来る食療法について書いてみます。
<陽虚の冷え性>
寒がる。腰、手足の冷え。
・韮菜炒蝦仁
えびとニラのにんにく炒め
・肉桂粥
シナモンと黒砂糖の粥(かゆ)
<血虚の冷え性>
貧血(顔色が悪い)、皮膚の乾燥、目のかすみ、手足のしびれ、腹直筋のこわばりなど。
・木耳紅棗羹
きくらげとなつめのシロップ
・生姜紅棗湯
生姜となつめのスープ
<気滞の冷え性>
病気にかかりやすい、むくみ。
・陳皮茶
みかんの皮を乾燥させたものの茶
・茉莉花粥
ジャスミンの粥
棗(なつめ)は、韓国料理の参鶏湯(サムゲタン)にもよく使われている食材で、なつめの実を乾燥したものです。
参考文献 <中医食療法> 瀬尾港二ほか 東洋学術出版