グリンSHIATSUマッサージ | 日記 | NHK 夜なのにあさイチ <漢方スペシャル>

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グリンSHIATSUマッサージ の日記

NHK 夜なのにあさイチ <漢方スペシャル>

2012.03.06

いつも西洋医学一辺倒のNHKが(腰痛、肩こりや、五十肩でさえも、鍼灸指圧に言及されることは殆どありません)珍しく*漢方を取り上げるというので、興味を覚え見てみました。
内容は大学所属の医師が(まあ予想通りですが・・)漢方薬を用いて治療をするというもの。最初に脈診や舌診・腹診を行い(証を立て)、しかる後に証にあった漢方薬を見立ててゆくという定石通りの方法ですが、なぜかゲスト達は大層に感心しておられるようでした。なおここで紹介された慶応大の女医の診察予約は、数ヶ月先までいっぱいとのことがNHKのHPに出ておりました。

しかしながらここで紹介されているような治療方法は、われわれ鍼灸師(あるいは薬剤師のなかにも漢方に習熟された方はおられます)などが普段やっていることとなんら違いはありません。治療法がただ、鍼灸か薬かの違いだけです。まあ、そうでなければ病院に行って、薬でもなかなか治らないような病気が、身体を少し鍼でチクチクするだけで治るはずもありませんが・・。
それでも鍼灸じゃなくどうしても漢方薬がいいと思う人は、鍼灸師のところに行って立ててもらった証で薬を探すといったような手も無くはないでしょうが・・。

もう一人紹介された島根大の先生は、**抑肝散でアルツハイマー特有の症状を抑える治療をしておられる方で、「漢方なんて効かないと思っていた」と正直に話してました。効かない医学が二千年も続く訳は無いという風には考えられなかったのかちょっと不思議に思いましたが、それはともかく、この方のやり方は実証主義的というか経験主義的というか、効くかどうか一つ一つ試している途中という感じがしました。

そんな手間なことをしなくても、漢方医学は民間療法なんかじゃなくれっきとした体系を持つもう一つの医学なので、そこのところを勉強されたらだいぶ手間が省けると考えるのは余計なお世話なのでしょうか?
まあここに日本の漢方医学の限界があるようで、***日本には漢方医学のうち湯液(漢方薬学)を専門に教える機関(大学など)はありません(鍼灸はあります)。多くの場合関心を持った医師(あるいは薬剤師)が片手間で(言い方は悪いですが本当です)やっているにすぎません。

*漢方医学って何?
wikipediaの解説が大変よく出来ていると思います。 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%A2%E6%96%B9%E5%8C%BB%E5%AD%A6
**抑肝散 小児のかんの虫にもよく効くそうです。
***ちなみに少なくとも中国、台湾、韓国にはあります(ベトナムにもあるらしい)。

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