グリンSHIATSUマッサージ の日記
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花粉症は薬では治らない
2013.03.29
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と、*この本に書いてあります(著者は福岡伸一先生)。
花粉症はアレルギー性疾患の一種で、杉やブタクサなどの花粉が原因となり、くしゃみや鼻水、涙などの反応を誘発する、そんな病気です。
ただ花粉そのものに罪があるわけではなく(細菌やウィルスのような悪さはしないので)、花粉が過剰な反応によりアレルギー抗原となり、アレルギー反応をひき起こしているというのが実態です(だから花粉症には縁のない人もいますよね)。
花粉症の症状を抑えるための薬は、その多くが抗ヒスタミン剤ですが、それが症状を抑制するメカニズムはこうです。
まず花粉を異物と認知した身体から、ヒスタミンという信号物質が放出されます。その結果くしゃみや鼻水が誘発されるわけですが、ヒスタミンの信号を感知するために受け手の細胞にはヒスタミンレセプターという受容体が備わっている、そこで抗ヒスタミン薬は先回りをしてレセプターと結合させてしまう。すると信号が伝わらなくなるので症状が出なくなる。
もし身体が時計仕掛けの機械のようなものであれば話はこれで終わるのですが、私達の身体はもっと精妙にできているので、できるだけある一定の状態=平衡を維持しようとしています。そういう状態にあるものに無理に干渉を加えれば、間もなく揺れ戻しが起きてくる。つまりヒスタミンが不足していると認知した身体は、以前より多くのヒスタミンを生産するようになる。そうするとさらに抗ヒスタミン剤を呑み続けなければならなくなる・・(以下繰り返し)。
もう一方の花粉症の薬、ステロイドの場合はちょうどこれとは逆のメカニズムが働きます。身体が生産しなくても薬(ステロイド)をどんどん呑んでくれるので、体内のステロイド合成反応がさぼるようになり、薬に依存する身体を作ってしまう。
福岡ハカセはこのような身もふたも無いようなことをよく書いておられますが、本当のことだと思うのであえて取り上げました。
ではどうしたらいいかという答えは、1年前のブログに書いておりますのでよかったら読んでみてください。
*動的平衡2
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